エクスプレス 
by Aniki 


スタークラフトを取り巻く諸事情
    


 

スタークラフトを取り巻く諸事情をAnikiなりに考えてみまた。

ただし、これはAnikiが消費者としていろいろなショップでお話を聞かせて頂いた ことを自分なりの想像をまじえて書きました 
従ってところによっては事実と違う こともあるかもしれません。

アメ車オーナーの一人として思うのは 「いい買い物をした」と思える車選びの知恵を 勉強するのも消費者の責任としてとらえ 安全な車を提供してくれる良きショップさんが増えることを願う次第です。

    (掲載内容で生じた不利益等はいっさい当方では責任とれません。)
 

為替の関係でカナダから輸入した方が安い
 



  * 一般的なアメ車だと・・・・

アメ車ならどの車でも 同じだが 為替の関係でアメリカ本土から輸入するよりカナダから輸入した方が安くなる。

たとえば解りやすく比較するために新車でやってみよう。
  アメリカの Chevy Express Passenger Van は標準価格が UA $25,795 になる。
  カナダの   Express 1500 Passenger Van  は標準価格が CA $29,965 になる。

6月12日現在の為替だと
 日本円に対して  アメリカドルは ¥ 117.779
             カナダドルは  ¥ 87.1927

アメリカ仕様とカナダ仕様と若干の違いがあったにせよ 同じ車を輸入しようとすると
  アメリカ仕様は ¥ 117.779 x $25,795 = \ 3,038,109-
  カナダ仕様は  ¥ 87.1927 x $29,965 = \ 2,612,729-

なんと40万円近く安くなる!

これに若干高く付く輸送費を乗せても 断然カナダから輸入した方が安くなる。
一般的なアメ車ならば、現地メーカーから現地ディーラーを通して日本の業者が買い付けるから 安くアメ車が日本に入ってくるのだ。



  * ではスタークラフトの場合は・・・・

今年の初めにショップさんまわりをしてどんな車を買おうか迷っていた頃 あるショップさんからは「カナダのスタクラ工場で・・・・」という話がひんぱんに出てきた。
ところが違うショップさんでは「カナダにはスタクラの工場はないですよ」と言う 違う話が出てきた。
このときはあまり気が付かなかったんですが 後で発注時に「あのときの話は本当だったんだ!」と気が付きました。

つまり、カナダにスタークラフトの工場や営業所が無いってことは アメリカで作った物を カナダのディーラーが買い取って それを日本の業者が買い付けることになるので 輸送の時間と手続きが大幅に増大してしまいます。
それでも正確に試算を出したわけでは無いので解りませんが 価格だけを見ると若干カナダ経由の方が安いかもしれません。
それぐらい為替の威力が大きいと言うことです。



 
スタークラフトの営業方針の変更
 

これも良心的なショップさんから教えて頂いたことですが 数年前からスタークラフトの営業方針が少しずつ変わったそうです。

特に近年スタークラフト社の社長が変わってからは 受注発注制の形態が色濃くなってしまい いわゆる「つるし」状態のフル装備完成車が無くなってしまったそうです。
従来ならばある程度余分にフル装備完成車を作り、「このような仕様の完成車がありますよ〜」とアナウンスがあったそうです。

このことは日本の業者が買い付けを行うのには非常に問題が出てきます。
受注発注制と言うことは アメリカの一般的な売買方法だと 発注時に半金入金して、入荷後に残金を入金すると言うやり方になってしまいます。
コンバージョンでこの方法だと車を手にするまでに3ヶ月近くも何百万円ものお金を眠らせなくてはなりません。
お客さんからオーダーが入って入ればすぐに現金化出来るのですが それでは車は売れないので どうしても完成車を店頭に並べる必要があるので 日本の業者にしてみるとスタークラフトの営業方針の変更は業者さん泣かせだろうと推察出来ます。



 
東南アジアでG−VANが大ヒット
 

数年前から東南アジアの各国(韓国、台湾、シンガポール、etc)でベンツやBMW、高級日本車がもてはやされるようになっているそうです。
それに伴いG−VANがアメ車の高級車として人気が上がっているらしいです。
日本からアメ車を輸入するのと同じように 東南アジアでも輸入するなら為替の関係でカナダから輸入した方が断然お得です。

バブル時の日本を遙かに上回る勢いで 東南アジアではG−VANを輸入しているらしく 1回の出荷が100台を超えることもあるそうです。
日本なら何十年も前からスタークラフトの名前が出ていたので G−VAN イコール スタークラフトのイメージが強いですが 東南アジアではとにかく価格の安さと見た目の豪華さが重要だったのだと思います。
数年前にカナダから東南アジア向けにコンバージョンG−VANを制作する会社が動き出したらしいです。


 
数年前からレプリカが存在していた?
 



もとから輸出向けにコンバージョンG−VANを作るための会社でしょうから スタークラフトのように受注発注などというまだるっこいことは当然やらないでしょう フル装備完成車が当たり前の状態でやっているのだろうと思います。
これは日本の業者さんにとっても 打って付けの取引先になるのは当然です。

G−VANの中古車で良く耳にしたのですが「99年式から最近の物は球数が少ない 」と言われています。
Anikiの勝手な想像ですが 99年頃からスタクラの営業方針が変わり始め、カナダから東南アジア向けの輸出が始まったんじゃないでしょうか?
日本の業者さんがリスクの大きいスタクラから そっくりな物を作るカナダ物があれば 乗り換えない手は無いでしょうから・・・

2003年モデルは自分で購入しようと思っていたので 細部に渡り違いがわかりますが 02’以前となると もっと違いが少なくなるのでAnikiにもわかりません




* 総論 *


やばそうなショップさんで言われたのは「この手の中古車コンバージョンは気おつけなよ! すべてのエンブレムにSTARCRAFTと入っていても 売却時にこれはバンパーが違いますからレプリカですよ! なんて言われて50万円下取りが安くなることがありますから・・・」 
ウ〜ン そっか ! と思いながらそこのお店の新車03年スタクラを見せてもらったら ガ〜ン カナダ物だった!
ただしそこのお店で買っていれば下取りを安くするようなこともないはずでしょうが・・・・

さてここでよ〜く考えてみると 消費者としては本当にスタクラのブランドにこだわるなら はじめからディーラー車を買入するべきでしょう。
少しでも安くと思うなら当然並行輸入車を選択してしまいますが そのときにディーラー車と同じ工場で生産された物と カナダの違う会社&工場で生産された物と2つの選択肢があると言うこと。
はじめの物は受注生産のため前金が必要、納期が3〜4ヶ月かかる 価格が高くなる可能性がある、為替の変動が恐怖になる、現物が見られないので不安、etc 結構悪条件が多い。
後者は国産車などと同じ感覚で購入できる、納期が1〜2週間、価格がはっきりしている(値引き交渉も可能)、何たって現物を納得するまで確認出来る、etc メリットが多い。

なんだかショップさんの肩を持つような文面になってしまったが 現在のスタクラの状況を考えるとしかたのないことかな〜 なんて思ったりしてます。

強いてあげれば ショップさんの中には私にだって これは「レプリカ」ですとはっきり告知してきちんと販売している良心的なところもあるし、先ほどのようなやばそうなショップさんもあるし いろいろです。
私の思うに、お客さんに内緒でSTARCRAFTのステッカーを貼って「STARCRAFTです」と広告出して販売するのはおそらく違法行為に当たると思います。
レプリカはレプリカとして存在価値はあるはずだし バックやダイヤモンドだってレプリカもきちんと存在しています。
しかし、それを隠したとたん偽物と言うレッテルを貼られるのだと思います。
偽物と言う声が横行する前に良心的なショップさんが増えることを願うばかりです。
下火になりつつあるフルサイズVANを復活させるためにも・・・・・・

by Aniki

 





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