ガソリンに求められる性能とは
ガソリンに求められる性能(必要性状)は、「走行性能(ドライバビリティ)」「エンジン等の清浄性(メンテナンス性)」「環境性能(排ガス対策)」の3通りに大別されます。具体的には以下の通りです。
1. 走行性能(ドライバビリティ)に関するもの
1) ノッキングをしない(オクタン価)
2) 始動性が良い(蒸気圧)
3) 加速性が良い(50%蒸留性状)
4) 暖機性が良い(50%蒸留性状)
5) ベーパーロックを起こさない(蒸気圧、10%蒸留性状)
6) エンジンオイルを汚さない(90%蒸留性状)
2. エンジン等の清浄性(メンテナンス性)に関するもの
7) ガム状物質を出さない(実在ガム)
8) 吸気系を汚さない(実在ガム)
9) 燃焼室を汚さない(90%蒸留性状)
10) 燃料系統がさびない(水分)
11) ゴム、パッキングを痛めない(芳香族分)
3. 環境性能(排ガス対策)に関するもの
12) 排ガスがきれい(硫黄分、ベンゼン等芳香族分、鉛分)
※ カッコ内は、各性能に関係するガソリンの品質検査項目を表します。これらは、「揮発油等の品質確保等に関する法律」とJIS規格で定められています。しかし、それだけでは不十分で、四季の移り変わりや地域差、クルマの特性などを考慮しながら、製品づくりが行われています。
参考資料参照
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