直留ガソリン
軽質のナフサから脱硫装置によって硫黄酸化物を取り除いたものです。オクタン価(リサーチ法オクタン価)は70程度です。 |
イソガソリン
軽質の脱硫ナフサから、オクタン価の高い留分だけを分留したガソリンで、オクタン価は90程度です。 |
改質ガソリン
接触改質装置により、重質ナフサ中のパラフィン系の炭化水素をオクタン価の高い芳香族系主体の炭化水素に改質したものです。有害物質のベンゼンを含むため、PGリラン装置(脱ベンゼン装置)でベンゼン分留し、「脱ベンゼン改質ガソリン」として使用しています。 |
分解ガソリン
脱硫した重質の軽油、あるいは脱硫重油を分解して作ります。オクタン価の高いオレフィン系炭化水素を主体としたガソリン基材です。さらにこの中からオクタン価の高い軽質分を取り出したものが「軽質分解ガソリン」です。 |
アルキレートガソリン
ブチレンとLPガス中のブタンを反応させて作ります。イソパラフィン系炭化水素を多量に含み、オクタン価が高く、とくに高速域でのアンチノック性を示すモーター法オクタン価に優れているのが特徴です。航空機燃料(プロペラ機)では、このアルキレートガソリンにオクタン価向上剤を添加して使用しています。 |
MTBE(メチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)
一番新しく登場したMTBEは、イソブチレンとメタノールを反応させて作ったエーテルの一種です。オクタン価が非常に高いことと、分子中に酸素を含んでいるのが特徴で、この酸素は排ガス中のCOの低減に効果があります。一方、MTBEを大量に使用すると、NOxが増大するので、わが国では7%以下に混合量が制限されています。 |